当ブログ「ウェザーリポート道場」では、”リポート採用”のコツを紹介してきました。しかし、筆者は考え方を変え、現在は採用を追いかけるようなリポートの送り方は止めました。
配信番組「ウェザーニュースLiVE」が好きな人の中には、”ウェザーリポートを採用してほしい”と思っている人も少なくないようです。
しかし筆者が1年半リポートを続けてきて思うのは、リポート採用だけをモチベーションにリポートは続かない、ということでした。
そこで今回は、筆者のリポートを送る意識の変化について書きました。
前半では、筆者がリポート採用を追いかけていた時期から、マイペースにリポートを送るように切り替えていった過程について、当時のブログを振り返りながら書きました。
後半は、できるだけ長くリポートを続けるために意識していることをまとめています。
リポート採用を狙うきっかけ・採用数の変化
筆者がリポートを始めたきっかけ~リポート採用が増えるまでのことを書きつつ、リポート採用数の変動を数字で振り返りたいと思います。
筆者がリポートを始めたのは2020年の9月でした。
それよりも前に、配信番組「ウェザーニュースLiVE」を見始め、一般の人のリポートが気象予報に活用されるのが面白いな、と感じたのがきっかけです。
しばらくは送ったり送らなかったりでしたが、番組をよく見るようになると、繰り返しリポートが紹介される人がいることに気づきました。
始めはキャスターさんの話が面白くて見始めましたが、「番組でキャスターさんにリポートを紹介されてみたいな」と思ったところが、採用を意識し始めたきっかけです。
同じようなきっかけだった人も多いのではないでしょうか。
2020年12月頃からコンスタントにリポートを送り始めると、少しずつ採用が増えてきました。1番のきっかけは、コーヒードリップのリポートが1日に4回採用されたことだった気がします。
また文章を書くのが好きだったので、「おかえりメール」の返信の採用も一気に増えました。
ライフスタイルメインの採用だったのが、12月後半から天気のリポートも採用され始め、何となく「リポーターとして一人前だ」と勝手に思いこんでいたような気がします。
そして2020年12月27日に、番組内でリポート採用の裏技について紹介があり、さらにリポートの送り方研究が筆者の中で始まりました。
2021年はリポート採用数を毎月更新し、4月に1か月で42回の採用を記録したのがピークでした。4月の日数は30日ですから、1日1通以上の採用があったと言うことになります。
しかし同年6月に一気に採用数が減少します。40近くあった採用数が、一気に19まで減りました。
そしてしばらくは月に10~15くらいの採用数が続き、2021年が過ぎました。
再び採用数の激減が訪れます。それが2022年2月のことで、月の採用数は2通でした。3月は5通の採用で、それまでの採用数からすると大きく減少しました。
リポート振り返り記事から、当時の心理を自己分析する
ここまで採用数を見ながら、現在に至る道のりを紹介してきました。それでは、それぞれのタイミングでどんなことを感じていたのか、当時の記事を読み返して自己分析してみたいと思います。
リポート採用を狙って純粋に楽しかったのは、採用数が増え始めた2020年12月までだったように思います。
2021年1月の時点では、リポート採用を狙うために、かなり動き回ったことが書かれていて、疲れが見え始めていたようです。
この時点で引き際を頭では考えつつ、心は採用狙いにのめり込んでいた時期でした。
2月~3月頃には一度採用を狙うスタンスを止めようとしていますが、毎月採用数が増えていく心地よさから、実際の行動は逆のことをしていたようです。
4月の時点では、動き回るのは止めて身近に撮影できるもので手堅くしたつもりが、過去最高のリポート採用数でした。
採用を狙い始めた頃、「1日1通リポート採用」を”まさか実現できたら”くらいに思っていたのが、実際に達成されてみると、”続けなくては”とプレッシャーになっていました。
6月に採用数が半数以下になった時は、また頭では区切りをつけようとしつつ、どこかで”こんなはずはない”と、採用を狙う気持ちを手放すことはできませんでした。
リポートを減らして厳選することにして、採用数が戻ってくると、結局また採用を狙う気持ちが湧いてきてしまうのです。気づいた時には、完全にリポート採用されることに依存していました。
これはいかんと、7月以降はリポートを続けながら、どうしたら採用狙いの気持ちを手放せるのか、模索の日々だったように思います。
生活リズムに組み込もうと思ったり(8月の記事)、空や自然の写真を撮る楽しみを意識したり(10月の記事)、何とか採用に意識を向けないように必死でした。
しかし採用は続いていたので、「1日1通の採用」は無理でも「月に10通程度」なら、と、結局自分の中で目標を決めて、それに縛られていました。
だましだまし、自分の気持ちを収めてきましたが、2022年2月に入った時に、ぱったりとリポート採用がなくなりました。採用になったのは、月も後半の18日・19日の2通のみになりました。
2月の振り返り記事でも書きましたが、自分が思った以上にネガティブな感情が出てきました。
まずは番組を見ると、新たにリポーターになった人が多数採用される様子を見て妬ましく思うようになってしまっていました。
番組も全く楽しむことができなくなり、自分がリポートを送った後のリポート紹介の時間帯だけ見て、「また採用されていない」とイライラしながら、番組視聴を止める、という繰り返しです。
自分であまりにひどい精神状態だと言うことにさすがに気づき、”これは本当に潮時だ”と感じました。とにかくこの状態を脱するには、何かをはっきり手放すしかないと思いました。
選択肢は3つで、リポートを止める・番組視聴を止める・両方を止める、だと思いました。考えた結果、リポートは止めたくなかったので、番組視聴を止めることにしました。
それと同時に、リポート数も減らして、他のことをする時間を増やしました。これによって、ようやく採用狙いの呪縛から自身を解放することができたように思います。
1番良かったのは、リポート採用について一切目標を立てなくなったことです。今は気が向いた時や、面白いアイデアが出た時だけ、作り込んだリポートを送るようにしています。
それ以外は、とにかくマイペースに続けること、楽しむことを考えるようになりました。ようやく少しずつ番組視聴もできるようになって、安定してリポートできるところまで来ています。
何度か採用狙いを止めようと思ったものの、大幅な激減によって精神状態が悪くなるまで、止めることはできませんでした。
リポート採用も”沼”だと言われたりしますが、好意的な意味でも使う言葉ですが、本当に止められない沼でもあったと思いました。
リポートを楽しく続けていくために
ここまで長々と筆者の経験談を書いたのも、同じような心境になっている人に、何か伝えられることがあれば、と思ってのことでした。
一度リポート採用の沼にハマった筆者が思う、リポートを楽しく続けていくために意識することを書いておきたいと思います。
”マイペースに”が1番
とにかく”マイペースに”リポートできるのが1番です。わざわざ言われなくても自然とできる人は全く問題がありません。
ただ「ウェザーニュースLiVE」は毎日休まず放送しており、ウェザーリポートも毎日募集しています。”いつ送っても良い”とも言えますが、”いつでも採用のチャンスがある”とも考えられます。
じゃあ毎日採用を狙おう、と考えてしまうと沼にハマってしまいます。毎日続くからと言っても、自分でペースを作りながら、リポートを続けるのが1番楽しいです。
一度熱中する時期があるのも楽しいとは思いますが、採用が続くと、その快感からなかなか抜け出せなくなります。
そうなってしまった場合は、筆者がしたように、一時的でも番組視聴かリポートか、何かを手放すしか手がなくなります。
採用数の目標を作ってはいけない
採用を狙ったリポートの送り方を否定するつもりはないですが、採用に関する目標を立てるのだけはおすすめしません。
目標を立てるということは、自分の努力が採用に結び付くことを暗に前提にしています。しかし採用は、”してもらう”ものであって、自分の努力だけでどうにかなるものではありません。
そしてウェザーリポートは自分のリポートの良さを競い合う場所でもないのです。あくまで予報のため、あるいは番組を見ている仲間のため、と誰かのために送るものだと思います。
誰かのために良いものを送る、という軸は自分の中で持っていることが大切だと感じます。
他人を意識しない
”マイペースに”ということと重なりますが、他のリポーターさんを意識しすぎないことも大切です。
リポートはそれぞれのスタンスで、それぞれが楽しめるのが1番だと思います。他の人が採用が多くても、意識しないのが良いでしょう。
採用が多い人を攻撃する人が時々います。しかし採用の多い人も、楽しくリポートを送れているかというとそうでもないかもしれません。
とにかく採用数をめぐって、争い合うような場にはなってほしくないな、と思うばかりです。
この点については、かつては番組の採用方針にも問題があったとも言えます。頑張って送っている人に採用が偏りすぎて、不公平感が生まれてしまっていました。
その状況はある程度、改善されてきたと思います。ですので、あとは個人の気持ちの問題です。
”マイペースに”リポートを送ることを心がければ、他人は関係なくなります。お互い楽しくリポートできるように、心掛けていきたいなと思います。
まとめ
今回は、リポート採用の”沼”から、マイペースにリポートを送るスタンスへの変化を追って書いてみました。
最初はマイペースに楽しくリポートをしていたつもりが、どんどん沼にハマっていた、というのがこの1年半くらいの出来事でした。
同じような状況になっている人が少ないことを祈りますが、もし陥った場合には、何かの参考になればと思いました。
”自分が頑張ってリポート採用を狙う”のではなく、”誰かのために良いリポートを送る”ことが楽しむための秘訣だと思います。
そしてリポート採用は時々のご褒美くらいに思っておくのが良いでしょう。
これからもマイペースに、リポートを続けていけたらと思っています。
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